夏休み

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夏休み
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夏休み(なつやすみ)は、教育機関企業などでの間、授業や業務を休みにする休暇のことである。

目的[編集]

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夏休みは世界的に広く実施されている(特に温帯に属する国々)が、その目的は各国によって異なる。夏季の暑熱の回避が主因となることが多いが、学事年度間(アメリカ合衆国)、夏季の伝統的な慣習の存在など、他の要因が実施の副要因となることも多い。

日本の教育機関の場合、正式名称は「夏季休業」といい、校舎などに冷房設備がない場合が多く、太平洋高気圧支配下での授業が暑熱のために困難であるため、その間を休業とするためとされる。そして、その期間に期待される教育効果の主たるものは、普段学校では体験することの出来ないことへの児童・生徒の挑戦とされる。 また、以下のような目的も考えられる。

  • 自営業者や農家などの家庭における、家業手伝いを行いやすくするため
  • 薮入りの習慣の影響
  • 欧米等での学事年度間の夏休みの影響(詳細は、アメリカ合衆国の項目を参照)
  • 教員採用試験や教職員の研修など、通常(授業等の実施中)では行いにくい校務の実施。
  • 教職員の休業(後述)

企業などでも、従業員・構成員を一斉に休ませ休業する場合の夏季休業、ないしは従業員・構成員が夏季に取得することのできる夏季特別休暇・夏季休暇を平たく言う場合、このように称する。 その目的は、以下とされる。

  • 薮入りの習慣の影響
  • お盆の行事の参加。日本人全てにお盆の習慣はなく(伝統仏教の信者以外=檀家に入っていない人など)、また新暦7月15日や旧暦7月15日にお盆の行事をする地域も存在する。また、お彼岸・潅仏会など他に重要な仏教行事も存在する。しかし、お盆が親族ぐるみで行う仏教行事としての機能を最も期待されてきたので、伝統的にこの時期における休業が一般化したと思われる。
  • 学校の夏休みにあわせたもの。つまり、子供の夏休みに合わせて親も休みを取り、よって真夏に親子で行楽したいという従業員が多いため。他に、(特に若い従業員の場合)学校時代以来のライフサイクルの残滓も考えられる。
  • 夏季には電力需要が増大しやすい。その防止のため。

夏休みの期間(日本国内)[編集]

小学校中学校高等学校の夏休み期間は全国一律ではなく、その土地の気候や風土により期間の長短がある。公立小学校・公立中学校の場合、日数は原則として学校を管轄する市町村の教育委員会が定めている。大学の場合は、カリキュラムや前期試験・中間試験の時期により異なる。 2007年度は、はしか流行による休校に伴い夏休み期間が短縮される学校も多い。

小学校~高等学校[編集]

夏休み

夏休みの期間は7月下旬から8月末までが一般的である。また、曜日配列によっては7月20日から始まる年や、9月1日または2日までとなる年度もある。 北海道東北地方、新潟県を除く甲信地方の寒冷多雪地域などの地域では7月25日から8月20日頃までとし(北海道は基本的に8月7日頃から8月16日頃まで、道東地方など場所によっては盆明けの8月15日からという地方もある)、代わりに冬休みが長くなる。ただし2002年に始まった週5日制や、ハッピーマンデー制度により海の日7月20日から7月の第3月曜日に移動したこととの関係により、2003年頃から、遅いところでは7月27日頃から夏休みに入る学校も出てきた。関東以南の一部の高等学校でも進学校を中心に、授業時間の確保を目的に夏休みを短縮し、8月中に始業式を行う学校が増加している。他に2学期制の学校では夏休みは少し少ない。

秋休みを導入している地域では、夏休みは7月25日から8月31日頃までとすることが多い。

長野県では基本的に8月1日頃から8月18日頃まで。長野県の小学校には春と秋に中間休みを実施したり、寒中休みを実施する学校があり、計画休業など長期休業以外の休日もありその短さを補ってはいるが、2002年度の小学5年生の実績では、年間授業日数は、全国平均200日のところ、長野県では210日となっている。ただ、近年は30日以上の夏休みを取る小中学校も増えている。

群馬県では夏休みの期間が通常と同じ期間(7月21日頃から8月31日頃)である上に、長野県同様中間休みや寒中休みを実施しているところが多い。

「教職員の夏休みも児童や生徒と同じく長い」という印象を一般的に持たれがちであるが、教職員が個別に「研修」の名目で、教科に関連した自己啓発などを学校外で行うことが多かったことも影響しているとされる。ただし2002年頃から、この研修の運用状況が問題視されるようになってきた。完全週休2日制となった2002年からは授業やホームルーム活動がないことを除き、教職員は通常通り勤務している。実際に彼らに与えられる夏季休暇はお盆の3日程度で、むしろ一般企業のサラリーマンよりも短い。その与えられたわずかな休暇を、児童・生徒の夏休み期間内に各自の判断で取得し、それを超える休みを確保するには年次有給休暇を充てねばならない。また、この時期には部活動の各種大会・合宿などの行事が集中し、例えば、高等学校では全国高等学校総合体育大会全国高等学校野球選手権大会全国高等学校総合文化祭が、中学校では総合体育大会が行われ、教員は大会の引率や大会運営等にあたることもある。また、教員の校務分掌に関連した会議や研修などで出張することもある。したがって、勤務してはいるが学校には不在であることも多い。

短期大学[編集]

短大の夏休み期間は7月25日10月4日までの2ヶ月丸々休みになる所が多い。

大学[編集]

大学生の夏休み期間は7月25日または26日10月4日まで2ヶ月丸々休みになる所が多い。一般的に小学校・中学校・高等学校のそれよりも長めに設定されている。(ただ、高等専門学校も同じ大学期間の為、こちらに属す)


専修学校[編集]

専修学校の夏休み期間は7月 - 9月の間に1ヶ月 - 2ヶ月くらい設ける学校が多い。一部の専修学校では夏休みが1週間しかない所もある。


企業[編集]

日本ではお盆に合わせ8月15日前後の1週間ほどを夏期休暇を設ける業種が多い。休業の形態は、全社的もしくは事業所単位での一斉休業の場合と、従業員ごとの交代制をとる場合とがある。大企業・中小企業の別なく、業種によっては連続休暇とせず、ある一定の日数を断続的に取得させる形態もある。4勤2休などの交代勤務が導入されている製造部門などでは夏休みが無い事が多い。その一方で、夏季の電力需要を抑えるため操業調整を行い、お盆休みとは別の休みを取る所もある(夏季電力休暇)。土曜日や祝日の一部を勤務日に変更し、その分の休日を夏期休暇に充当して大型連休にする所もある。

近年、夏期休暇を旅行などの目的で取得する人を中心に、旅行料金の下がる8月下旬~9月に休暇をとる人が増えている。

一方で鉄道バスなどの運輸事業、旅行代理店飲食店チェーンなどのサービス業では、この時期はむしろ書き入れ時なので、夏期休暇を別日に交代で取ることが多い。全く無いという所もある。

加えて北海道の場合は、冬場の雪や寒さで屋外での土木工事が大幅に制限されるため、工事の完成を晩秋までに間に合わせなければならない事情から、土木作業員や大工型枠工などで夏休みが数えるほどか、全く無いところが多い。

フリーターについては、就いている業種に従う。メインで従業している企業が夏期休暇に入っている間、別のアルバイトをするという者も多い。

夏休みの期間(日本以外の国)[編集]

アメリカ合衆国[編集]

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アメリカ合衆国の学校では次の学事年度が9月に始まるため、それまでの2~3ヶ月間(多くは6月中旬頃に開始)が夏休みの期間となる。

スウェーデン[編集]

スウェーデンの学校では次の学事年度が8月20以降の最初の月曜日に始まるため、それまでの2~3ヶ月間(6月中旬頃に開始)が夏休みの期間となる。宿題はない。

中国[編集]

中国では次の学事年度が9月に始まるため、それまでの2ヶ月間(多くは7月中旬頃に開始)が、夏休みの期間となる。大学では8月20日ぐらいに始まる。

インドネシア[編集]

インドネシアは国土が赤道近辺にあるため、季節としての夏を特定できない。オランダ植民地時代の名残か、学事年度が9月に始まるため、その前2~3ヶ月間を長期休暇としている。なお、現在、インドネシアは2学期制を採用しており、前期と後期の間の1月も1ヶ月間の休暇となっている。

フィリピン[編集]

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フィリピンの学校では次の学事年度が6月に始まるため、それまでの2ヶ月間(4月から5月)が夏休みの期間である。

南半球の国[編集]

北半球と夏冬が逆転するため、夏休みはクリスマス時期~1月、2月にかけての例が多い。それに合わせ、学事年度を1月から始める例も多い模様。

夏休みの宿題として出される主なもの(主に小学校)[編集]

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夏休みの主なイベント[編集]

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夏休みを題材にした作品[編集]

児童文学[編集]

小説[編集]

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映画[編集]

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テレビドラマ[編集]

楽曲[編集]

アニメ[編集]

コンピュータゲーム[編集]

関連項目[編集]